政府による補正予算の経済対策、あなたはどう見る?|浜田聡議員の質問主意書

こんにちは、Madonnna Village編集部です。

毎日忙しく働いていると、国会でどんな話がされているかなんて、なかなか気にする余裕ないですよね。

2025年02月07日、浜田聡議員から提出された「令和六年度補正予算のうち経済対策関係経費が恣意的に増やされている可能性に関する質問主意書」を元に、今回はこの補正予算の中で経済対策関係経費がどのように扱われているのかを考えてみたいと思います。

📝 注釈:恣意的とは?
恣意的(しいてき)とは、「その人の勝手な判断や都合で物事を決めること」を意味します。たとえば、あるルールやデータの使い方が一貫しておらず、「自分に都合のいいときだけ取り上げる」「根拠があいまいなのに断定する」といった態度が「恣意的」とされます。

特に政治や統計の場面では、「客観的であるべきなのに、誰かの意図や思惑が入り込んでいるのでは?」と疑われるときに使われます。つまり、中立性や公平性が損なわれていることを指摘する言葉として使われるのです。

経済対策関係経費の背景にある問題意識とは?

浜田議員は、令和六年度の補正予算における経済対策関係経費の内訳について疑問を抱いています。

この補正予算は巨額であり、その中には地方交付税交付金や国家公務員人件費、貨幣回収準備資金などが含まれています。

これらは通常、経済対策関係経費として整理されないものが多く、浜田議員はこれらが本当に経済対策に必要なものなのか、政府の説明を求めています。

ではここから詳細なるやり取りを見ていきましょう。

質疑応答を詳しく見てみよう

質問1:地方交付税交付金は経済対策にそぐわない?
補正予算の中で、地方交付税交付金は地方の一般財源であり、国が使途を制限できないため、経済対策には馴染まないのではないかと指摘しています。浜田議員は、これが経済対策関係経費に含まれることの妥当性を政府に問いました。

💬 政府の答え:地方交付税交付金も経済対策の一部と考える
政府は、経済対策の趣旨や内容を踏まえて経費を計上しており、地方交付税交付金は、地方が新たな地方創生施策を円滑に実施できるようにするためのものであると答えています。したがって、経済対策には馴染まないとは考えていないとしています。

📝 編集部EYES:地方自治体の自由度と経済対策のバランス
政府は地方の施策を支援する立場を強調していますが、地方自治体が必ずしも経済対策に沿った使途に充てるとは限らない点で、浜田議員の懸念も理解できると思われますね。


質問2:国家公務員人件費は経済対策ではない?
浜田議員は、国家公務員人件費が人事院勧告に基づき行われるものであり、経済対策関係経費とは言えないのではないかと質問しました。

💬 政府の答え:人件費も経済対策の一環
政府は、人事院勧告を踏まえた公務員の給与・待遇の適切な対応が経済対策の一部であるとし、経済対策関係経費として計上していることを説明しています。

📝 編集部EYES:人件費の計上は経済の安定に寄与するか?
政府の答弁は人件費を経済対策の一部としていますが、直接的な経済効果についての詳細な説明が不足しているように感じました。


質問3:貨幣回収準備資金の計上理由は?
貨幣回収準備資金は、景気動向次第で変えられる施策ではなく、経済対策としての効果には疑問があると、浜田議員は述べています。

💬 政府の答え:通貨制度の安定は経済成長の礎
政府は、通貨制度の安定的な運営が経済社会活動の前提であり、「成長型経済への移行の礎を築く」ためのものであると答えています。

📝 編集部EYES:貨幣準備と経済成長、どこに繋がるか?
政府は通貨の安定を重視していますが、具体的にどのように経済成長に寄与きよするのか、もう少し詳細な説明をしてくれてもいいのでは?とも捉えられます。


質問4・5:過去に経済対策関係経費とされなかった経費の扱いは?
令和元年度から令和五年度の補正予算で経済対策関係経費とされなかった経費について、その名称や理由を示すよう求められています。

💬 政府の答え:過去の経費の特定は困難
政府は、過去の補正予算における経費の特定は事実上困難であり、正確かつ網羅的に確認することができないとしています。

📝 編集部EYES:過去の経費の透明性に課題?
政府の答弁は、過去の経費に対する透明性の欠如を示唆しています。情報の整理と公開が求められるかもしれません。


質問6:経済対策関係経費の規模は適切か?
浜田議員は、経済対策関係経費の規模を大きく見せるために、本来経済対策関係経費でないものが含まれているのではないかと疑問を呈しています。

💬 政府の答え:経済対策の趣旨に基づく計上
政府は、経済対策関係経費はその趣旨に基づき計上されており、規模を大きく見せるために不適切な経費を含めたという指摘は当たらないとしています。

📝 編集部EYES:経済対策の透明性と信頼性
政府の答弁は、経済対策の透明性を強調していますが、実際のところ、経費の内訳がどのように決定されたのかを明確にすることが信頼性を高める鍵となるでしょう。

質疑応答から見える構造的な論点

今回の質疑応答を通じて、経済対策関係経費の計上に対する透明性やその妥当性について、政府と議員の間に明確な意見の相違があることがわかります。

政府は経済対策の趣旨に基づき経費を計上しているとしていますが、その内訳や具体的な効果についての説明が不足している点は否めません。

これにより、経済対策の実効性や透明性に対する問いが一層深まった印象を受けます。

最後に、あなた自身の問いを見つけるために

私たちは、答えを提示することはできません。

しかし、この議論を通じて、経済対策がどのように計画され、実施されているのかを考えるきっかけにしていただければと思います。

例えば、経済対策における透明性とは何か、またそれがどのように社会に影響を及ぼすのかを考えてみてはいかがでしょうか。一次情報である原文へのリンクを以下に記載しますので、ぜひご自身でご確認ください。

質問主意書原文リンク
政府答弁書原文リンク